「空港で顔をかざすだけで進めるなら、搭乗券は本当に見せなくていいの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
国際線の空港で導入されている顔認証サービスは、最初にパスポート・搭乗券・顔情報を登録することで、顔を本人確認の共通IDとして使う仕組みです。
対応する設備では、手荷物を預けるときや保安検査場の入口、搭乗ゲートなどで、搭乗券を毎回取り出さずに進められる場合があります。
ただし、すべての空港・航空会社・路線で使えるわけではなく、出国審査ではパスポートが必要になるなど、知っておきたいポイントもあります。
この記事では、空港の顔認証で搭乗券を見せない仕組みから、登録方法・利用できる場面・うまく認証できないときの対応まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- 顔認証で搭乗券を見せずに進められる仕組み
- Face Expressで顔・パスポート・搭乗券を登録する流れ
- 手荷物預けから搭乗ゲートまで顔認証を使える主な場面
- 顔認証が使えない場合や、認証がうまくいかない場合の対応
空港で搭乗券を見せずに進めるのは顔が本人確認用の共通IDになるため

空港で搭乗券を毎回見せずに手続きを進められるのは、最初に登録した顔情報が、パスポートと搭乗券の情報を確認するための共通の本人確認手段になるからです。
専用端末で顔をかざすと、その都度、登録済みの情報と照合されるため、対象の手続きでは紙やスマートフォンの搭乗券を取り出さずに済む場合があります。
これは顔だけで航空券の内容を新たに探し出す仕組みではなく、あらかじめ確認された「その便を利用する本人」と顔情報を結び付けておく仕組みです。
顔画像とパスポート・搭乗券の情報を最初にひも付ける仕組み
顔認証を使うには、利用前に顔画像、パスポートに記載された本人情報、当日の搭乗券情報を同じ利用者のものとして登録します。
この最初の確認があることで、空港内の対応機器は「目の前にいる人が、その便に搭乗する本人か」を照合できるようになります。
顔認証は、顔全体の特徴をもとに本人確認を行う技術であり、名前を呼んだり搭乗券の番号を読み取ったりする代わりに、カメラの前に立って確認を受けるイメージです。
ただし、登録の時点でパスポートと搭乗券の内容が一致していることが前提になるため、予約名と旅券名の表記が異なる場合などは、顔認証だけで進められないことがあります。
| 確認する情報 | 役割 |
|---|---|
| パスポート | 国際線を利用する本人の旅券情報を確認する |
| 搭乗券 | 利用する便や搭乗資格を確認する |
| 顔情報 | 各場所で手続きする人が登録した本人かを照合する |
つまり、顔認証はパスポートや搭乗券に完全に置き換わるものではなく、これらの情報をもとにした本人確認を、よりスムーズに行うための方法と考えるとわかりやすいです。
登録した顔情報を各手続きで照合するFace Express
Face Expressは、空港内で登録済みの顔情報を使い、対象となる手続きの本人確認を行うサービスです。
対応する場所では、端末のカメラに顔を向けることで、その場で読み取った顔と登録時の顔情報が照合されます。
照合結果が一致すると、端末側では搭乗券に関係する確認が済んだものとして扱われるため、搭乗券を提示する操作を省ける場合があります。
顔をかざす行為そのものが搭乗資格を作るのではなく、登録済みの搭乗情報を呼び出して本人かどうかを確認する役割を持っています。
このため、別の日の便や別の予約に対して、以前登録した顔情報だけを自由に使えるという意味ではありません。
- 顔認証で確認するもの:端末の前にいる人が登録した本人かどうか
- 搭乗券で確認するもの:利用便や搭乗資格に関する情報
- パスポートで確認するもの:旅券を所持する本人の情報
それぞれが担う役割は異なりますが、Face Expressではこれらを最初に関連付けることで、同じ本人に対する確認をつなげています。
搭乗券やパスポートは携帯しておく必要がある
顔認証を利用する場合でも、搭乗券とパスポートは手元に用意しておくことが大切です。
空港内のすべての場所やすべての確認が顔認証の対象とは限らず、航空会社や係員から提示を求められる場面もあります。
また、便の変更や座席に関する確認など、搭乗券の内容を自分で確かめたいときにも、紙の搭乗券またはスマートフォン上の搭乗券があると安心です。
国際線では、渡航先の条件や確認内容によってパスポートの提示が必要になることもあるため、顔認証を使うからといって預け荷物の中に入れないようにしましょう。
顔認証は持ち物を完全になくすためのものではなく、対象の手続きで提示の手間を減らせる便利な選択肢です。
Face Expressは空港の専用端末で顔・パスポート・搭乗券を登録する

Face Expressを使うには、空港に設置された専用端末で顔画像・パスポート・搭乗券の情報をその場で関連付ける登録を行います。
登録は画面の案内に沿って進められるため、初めて利用する場合でも、必要なものを手元にそろえておけば落ち着いて操作しやすい仕組みです。
登録の前にチェックインを済ませ、利用する便の搭乗券を発行しておくことが基本になります。
登録前にチェックインと搭乗券の発行を済ませる
Face Expressの登録時には、これから搭乗する便の情報を確認する必要があるため、先に航空会社のチェックインを済ませます。
チェックインが完了すると、紙の搭乗券またはスマートフォンで表示できる搭乗券が用意できます。
専用端末では搭乗券に表示された二次元コードなどを読み取り、便名や搭乗者名といった情報を呼び出して登録を進めます。
そのため、予約確認メールだけではなく、実際に搭乗券として発行された画面または用紙を準備しておくとスムーズです。
| 登録前に用意するもの | 確認するポイント |
|---|---|
| パスポート | 有効期限や記載内容を確認し、すぐ取り出せる場所に入れておく |
| 搭乗券 | チェックイン後に発行されたものを表示または印刷しておく |
| 予約した便の情報 | 出発時刻や航空会社、利用する空港ターミナルを事前に確認する |
空港に着いてからチェックインする場合は、航空会社のカウンターや自動チェックイン機などで搭乗券を受け取ったあとに、Face Expressの端末へ向かう流れです。
出発時刻が近いと登録前の準備に慌てやすいため、空港には時間に余裕を持って到着すると安心です。
なお、搭乗券の表示方法やチェックインの手順は航空会社によって異なることがあるため、利用前に案内を確認しておくとよいでしょう。
オンラインチェックイン後も条件を満たせば登録できる
自宅や移動中にオンラインチェックインを済ませ、スマートフォンに搭乗券を表示できる状態であれば、空港の専用端末でFace Expressへ登録できる場合があります。
紙の搭乗券を持っていなくても、端末が読み取れる形式で搭乗券の二次元コードを表示できれば、登録手続きを進められることがあります。
ただし、画面の明るさが足りない、二次元コードが小さい、画面にひびが入っているといった状態では、読み取りに時間がかかることがあります。
スマートフォンの搭乗券を使うときは、二次元コードがはっきり表示される明るさに調整してから端末にかざすとよいです。
-
オンラインチェックインを完了している。
-
利用する便の搭乗券をスマートフォンに表示できる。
-
登録に必要なパスポートを持っている。
-
出発前で、空港内の登録受付時間に間に合う。
オンラインチェックインを利用していても、空港でパスポートの確認が必要になることはあります。
スマートフォンだけに頼らず、充電残量を確認し、必要に応じて搭乗券をすぐ開けるようにしておくと安心です。
通信状況が気になる場合は、搭乗券の画面を事前に保存しておく方法もありますが、搭乗券の取り扱いについては航空会社の案内に従いましょう。
画面の案内に沿ってパスポートと搭乗券を読み取る
専用端末の前に立ったら、まず画面に表示される案内を確認し、指定された順番でパスポートや搭乗券を読み取ります。
端末によって表示順は異なることがありますが、一般的にはパスポートの顔写真ページを読み取ったあと、搭乗券の二次元コードをかざし、最後にカメラに顔を向ける流れです。
パスポートは顔写真があるページを開き、読み取り台や指定位置にまっすぐ置くことが大切です。
搭乗券は、二次元コード全体が読み取り部分に入るようにかざします。
顔画像の撮影では、画面やカメラの案内に従って正面を向き、姿勢を整えてから静止します。
-
画面でFace Expressの登録開始を選ぶ。
-
パスポートの顔写真ページを指定位置で読み取る。
-
紙またはスマートフォンの搭乗券を読み取る。
-
画面の案内に従い、カメラに顔を向けて撮影する。
-
登録完了の表示を確認してから、パスポートと搭乗券をしまう。
操作中に表示される注意事項は空港や端末によって異なるため、自己判断で進めず、その場の案内を優先してください。
読み取り方法が分からないときや画面表示に迷ったときは、近くの係員に声をかけると案内を受けられます。
登録が終わったあとも、パスポートと搭乗券はすぐに取り出せる場所へ保管しておくことが大切です。
登録後は手荷物預けから搭乗ゲートまで顔認証で進める

Face Expressの登録を済ませると、対応設備がある場合は手荷物預け・保安検査場の入口・搭乗ゲートで顔を見せるだけで本人確認を進められます。
搭乗券をその都度取り出す手間を減らせる一方で、出国審査などは別途パスポートを使う手続きです。
顔認証を使う場所では、カメラの前で正面を向き、画面や係員の案内に従って進みましょう。
| 場所 | 主な確認内容 | 利用者がすること |
|---|---|---|
|
自動手荷物預け機 |
予約情報と本人の照合 |
顔認証後に荷物をベルトへ載せます。 |
|
保安検査場の入口 |
保安検査を受ける対象者の確認 |
カメラの前を通過し、案内に従って検査へ進みます。 |
|
搭乗ゲート |
搭乗便と本人の最終確認 |
指定位置で顔を認証し、搭乗口の案内に従います。 |
対応する自動手荷物預け機で顔を照合する
預ける荷物がある場合は、対応する自動手荷物預け機で顔認証を利用できることがあります。
通常は搭乗券の二次元コードを読み取らせる場面でも、登録済みの顔画像と予約情報を照合することで、手続きの開始につながります。
認証画面が表示されたら、カメラの位置を確認し、立ち止まって正面を向くことがポイントです。
照合後は、画面に表示される便名や行き先を確認してから、手荷物を指定のベルトへ載せます。
荷物の大きさや重さ、持ち込めない物に関するルールは航空会社ごとに定められているため、顔認証の利用とは別に確認しておくと安心です。
手荷物タグや控えが発行された場合は、到着するまでなくさないよう保管しましょう。
-
カメラの前では立ち止まり、画面の案内が切り替わるまで待ちます。
-
照合後に表示される便名・行き先・荷物の個数を確認します。
-
手荷物の控えは、旅程が終わるまで保管します。
保安検査場の入口で搭乗券を取り出さずに通過する
保安検査場の入口に顔認証対応の通過機器が設置されている場合、搭乗券をかざさずに本人確認を受けて検査場へ進めます。
顔認証で確認されるのは、登録情報と当日の搭乗情報が一致しているかという点です。
顔認証を通過したあとも、保安検査そのものは必要です。
上着や金属類、電子機器、液体類などの扱いは検査場の案内に従い、必要に応じてトレーへ入れます。
入口を通過できたからといって、検査の準備を省略できるわけではありません。
混雑している時間帯は、顔認証の列と通常の確認列が分かれていることもあるため、表示を見ながら並ぶ場所を選びましょう。
搭乗ゲートでも顔認証による本人確認を受ける
搭乗時には、搭乗ゲートでもう一度顔認証による本人確認を受ける流れが一般的です。
これは、予約した便に搭乗する本人であることを最終的に確認するためです。
ゲート前の機器に近づいたら、前の人との間隔を空け、指定された位置でカメラに顔を向けます。
照合が完了すると、搭乗を案内する表示や音声が出るため、そのまま搭乗橋または案内された場所へ進みます。
ただし、座席変更や搭乗順、機材変更などによって係員から確認を受けることもあります。
搭乗開始時刻やゲート番号は変更される場合があるので、空港内の案内表示と航空会社からの通知をこまめに確認しておくと落ち着いて行動できます。
出国審査と入国審査は別の手続きになる
Face Expressで進めるのは主に航空会社の搭乗手続きに関わる本人確認であり、出国審査や入国審査までをまとめて済ませるものではありません。
国際線では、出国時に旅券を用いた確認が必要になるため、顔認証を利用していてもパスポートは手元に用意しておきましょう。
到着後の入国審査や税関で求められる確認も、渡航先の国や地域のルールに従って受けます。
つまり、顔認証を使うことで空港内の一部の流れは簡潔になりますが、旅行に必要な書類を持たなくてよくなるわけではありません。
パスポート、搭乗券、必要な渡航書類は、保安検査後や搭乗直前にも取り出せる場所へ分けて保管しておくと便利です。
Face Expressを利用できる空港・航空会社・路線は限られている

Face Expressは、どの空港でも、すべての便で使えるサービスではありません。
出発する空港・利用する航空会社・搭乗する路線が対応している場合に限って利用できるため、予約した便ごとに確認することが大切です。
対応便であっても、当日の運航状況や空港内の設備状況によって案内が変わることがあります。
成田空港と羽田空港の一部国際線で導入されている
Face Expressは、主に成田空港と羽田空港の国際線出発エリアで導入されています。
対象となるのは国際線の出発手続きであり、国内線や到着時の手続きにそのまま利用できるとは限りません。
また、同じ空港から出発する国際線でも、利用するターミナルや航空会社によって対応状況が異なります。
| 確認する場所 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 出発空港 | 成田空港または羽田空港の対象ターミナルから出発する便かを確認します。 |
| 利用路線 | 国際線の出発便としてFace Expressの案内があるかを確認します。 |
| 空港内の案内 | 当日に専用端末や対応レーンが利用できる状態かを確認します。 |
空港にFace Expressの設備が設置されていても、すべての搭乗口や手続き場所で使えるわけではありません。
「成田・羽田を利用するから使える」と考えるのではなく、自分の便が対象かを見ることがポイントです。
旅行の出発地が地方空港の場合は、乗り継ぎで成田空港や羽田空港を利用するときでも、どの区間で利用できるかを個別に確認しましょう。
JALやANAなどの対応便でも利用条件が異なる
JALやANAなど、Face Expressに対応する航空会社の便でも、すべての運航便が同じ条件で利用できるわけではありません。
航空会社ごとに対象路線、共同運航便の扱い、利用できる手続き場所などが異なることがあります。
たとえば、予約時に表示される便名と、実際に運航する航空会社が異なる共同運航便では、便名だけで判断しにくい場合があります。
- 予約確認画面に表示された運航航空会社を確認します。
- 出発地と目的地の組み合わせが対象路線かを確認します。
- 利用するターミナルとチェックイン場所を確認します。
- 航空会社から届く出発前の案内にFace Expressの記載があるかを確認します。
特に海外航空会社との共同運航便では、JALやANAの便名が付いていても、実際の運航会社側の条件が関わることがあります。
そのため、予約番号だけでなく、「運航会社」と「出発空港のターミナル」を一緒に見ておくと安心です。
対象であることが確認できた場合でも、搭乗券やパスポートなどの旅行書類は、空港内で必要になったときに取り出せるようにしておきましょう。
出発前に空港と航空会社の最新案内を確認する
Face Expressの対応状況は、設備の運用や航空会社の案内更新によって変わる可能性があります。
予約した時点では対象と考えられても、出発日が近づいたら空港と航空会社の公式案内を改めて確認するのがおすすめです。
- 航空会社の予約確認ページや出発前案内で、対象便かを確認します。
- 成田空港または羽田空港の公式案内で、利用予定ターミナルの対応状況を確認します。
- 共同運航便の場合は、実際に運航する航空会社の案内も確認します。
- 当日は空港内の表示や係員の案内に従って、利用できる場所へ進みます。
出発当日は、チェックインカウンターや保安検査場の周辺にある案内表示を見ると、対応レーンの場所を把握しやすくなります。
分からないときは、空港スタッフや航空会社スタッフに便名を伝えて確認するとスムーズです。
Face Expressを使えるかどうかを事前に把握しておけば、空港に着いてから手続き方法で迷いにくく、出発までの時間を落ち着いて過ごせます。
年齢やサポートの必要性によって顔認証を利用できない場合がある

空港の顔認証サービスは、誰でも同じ条件で使えるわけではなく、年齢や一人で手続きを進められるかどうかによって利用できない場合があります。
小さな子どもとの旅行や、空港でサポートを受ける予定がある場合は、顔認証だけで進めようとせず、出発前に航空会社や空港の案内を確認しておくと安心です。
また、家族や友人と一緒に旅行するときも、代表者一人の認証で全員が通過できる仕組みではありません。
乳幼児や一定年齢未満の子どもには利用制限がある
Face Expressでは、一定年齢未満の子どもは利用対象外とされることがあります。
目安として、成田空港・羽田空港で案内されているFace Expressは、原則として12歳以上の利用者を対象としています。
そのため、乳幼児や小学生などが同行する旅行では、大人だけが顔認証を利用できても、子どもは別の案内に沿って手続きを行うことがあります。
年齢制限が設けられているのは、本人確認を安定して行うための運用条件の一つです。
子どもの年齢を空港で自己判断するよりも、予約している航空会社の出発前案内を確認し、不明な場合はスタッフに尋ねるほうがスムーズです。
| 旅行する人 | 顔認証利用の考え方 |
|---|---|
| 12歳以上の利用者 | 対象便・対象設備などの条件を満たせば利用できる可能性があります。 |
| 12歳未満の子ども | Face Expressの対象外となるため、空港や航空会社の案内に従って進みます。 |
| 乳幼児を連れた保護者 | 保護者が顔認証の対象でも、子どもの分を含めた手続き方法を事前に確認しておくと安心です。 |
介助や特別なサポートが必要な場合は有人手続きを利用する
車いすの利用、移動時の付き添い、係員による案内など、空港で個別のサポートを受ける予定がある場合は、有人のカウンターや案内窓口で手続きを進める方法が適していることがあります。
顔認証用の機器は、利用者自身が画面表示を確認し、指定された位置で操作することを前提にしているためです。
サポート内容によっては専用の案内や優先的な対応が用意されることもあるため、顔認証の利用可否だけでなく、出発から搭乗までの動き全体を確認しておくとよいでしょう。
無理に端末操作を急ぐ必要はありません。
空港に着いたら、航空会社のカウンターや近くのスタッフへサポート利用の予定を伝えると、状況に合った導線を案内してもらいやすくなります。
- 一人で端末の操作や案内確認をすることが難しい場合
- 移動や手続きに付き添い・介助が必要な場合
- 事前に航空会社へ特別なサポートを申し込んでいる場合
- 子ども連れで、家族全員の手続き方法を確認したい場合
こうしたケースでは、早めに有人窓口へ向かうことで、手続き中の迷いや時間の余裕のなさを減らしやすくなります。
同行者も原則として一人ずつ登録と認証を行う
夫婦、友人同士、親子などで旅行していても、顔認証は一人ずつ本人を確認する仕組みです。
代表者が登録した顔情報だけで、同行者全員がまとめて通過することはできません。
対象となる同行者が顔認証を利用する場合は、それぞれの旅行書類をもとに個別の手続きが必要になります。
特に複数人で移動する場合は、全員分の準備が整うまで少し時間がかかることもあるため、空港へは余裕を持って到着するのがおすすめです。
同行者に年齢制限の対象者やサポートが必要な人がいるときは、グループ全員が同じ方法で進めるとは限らない点も意識しておきましょう。
マスク・眼鏡・帽子は外すよう案内されることがある

空港の顔認証では、顔の輪郭や目元などを読み取りやすくするため、マスク・帽子・サングラスなどを外すよう案内されることがあります。
普段使いの眼鏡は着用したまま認証できる場合もありますが、端末の表示やスタッフの案内があれば、その内容に合わせて対応しましょう。
顔全体がカメラにはっきり写る状態をつくることが、スムーズに確認してもらうためのポイントです。
顔が隠れていると認証しにくくなる
顔認証用のカメラは、撮影された顔と手続き時の情報を照らし合わせるため、目・鼻・口元・顔の輪郭といった特徴を確認します。
そのため、顔の一部が覆われていたり、影がかかっていたりすると、カメラが顔を捉えにくくなることがあります。
特にマスクは鼻から口元までを隠すため、認証の直前だけ外すよう求められやすいアイテムです。
帽子のつばが目元に影を落としているときや、深くかぶって額が隠れているときも、外すよう案内される場合があります。
また、色の濃いサングラスや大きなフレームの眼鏡は目元を確認しにくくすることがあるため、必要に応じて外すとよいでしょう。
| 身に着けているもの | 案内されることがある対応 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| マスク | 認証時のみ外す | 鼻と口元が見える状態にする |
| 帽子・フード | 外す、または浅くかぶり直す | 目元や額に影がかからないようにする |
| サングラス | 外す | 目元をカメラに見せる |
| 普段使いの眼鏡 | 端末の案内に従う | レンズの反射や曇りを確認する |
眼鏡については、常に外さなければならないとは限りません。
ただし、レンズに照明が強く反射している、雨や温度差で曇っている、前髪が重なっているといった場合には、目元が見えにくくなることがあります。
認証前にレンズを軽く拭いたり、髪を目にかからない位置へ整えたりしておくと安心です。
イヤホンや大きめのヘッドホン、顔の近くまで上がるネックウォーマーなども、カメラの写り方によっては外すよう促されることがあります。
一方で、宗教上・医療上などの事情がある場合は、無理に自己判断せず、近くのスタッフに相談してください。
端末の表示に合わせて立ち位置や顔の向きを調整する
顔が見えていても、カメラから遠すぎる、近すぎる、横を向いているといった状態では、読み取りに時間がかかることがあります。
端末の画面や足元の表示を確認し、案内された位置に立ってから正面を向くのが基本です。
画面に顔の枠が表示される端末では、その枠の中に顔を収めるように立つと、位置を合わせやすくなります。
- 立ち位置のマークがあれば、その付近で止まる
- カメラに対して正面を向き、あごを上げすぎない
- 髪や手で顔を隠さない
- 画面を見ながら急に顔を動かさず、短時間静止する
- 音声や画面に指示が出た場合は、落ち着いて従う
背の高さや端末の設置位置によっては、少し顔を上げる、あるいは軽くかがむよう表示されることもあります。
このときは大きく動くよりも、画面の案内を一つずつ確認しながら小さく姿勢を調整するほうが合わせやすいです。
カメラを見ようとして顔を極端に近づける必要はありません。
表示された枠や矢印を目安に、自然な姿勢で正面を向いて待つようにしましょう。
出発前にマスクや帽子を外す場面を想定し、手荷物へ一時的にしまえるようにしておくと、端末の前で慌てにくくなります。
顔認証に失敗しても搭乗券とパスポートで通常の手続きに切り替えられる

顔認証がうまく通らない場合でも、その場で搭乗手続きができなくなるわけではありません。
搭乗券とパスポートを用意し、空港スタッフに確認すれば、書類を提示する通常の方法へ切り替えて案内してもらえます。
時間に余裕を持って空港へ着き、端末で困ったときは一人で操作を続けずに相談することが大切です。
顔認証は、登録した情報と端末で撮影した顔を照合して通過を補助する仕組みです。
そのため、一時的な通信状況や端末の混雑、撮影時の明るさなどによって、照合に時間がかかることがあります。
認証結果だけで出発の可否が決まるわけではないので、落ち着いて必要な書類を取り出せるようにしておきましょう。
- 端末の表示どおりに再度顔認証を試す
- 何度か試しても進めない場合は、近くのスタッフへ声をかける
- 搭乗券とパスポートを提示して案内を受ける
- 案内されたカウンターやレーンで手続きを続ける
空港内では保安検査場や搭乗ゲートなど、出発までに通る場所が複数あります。
どの場所で認証が止まったかによって案内先が異なるため、端末の前で迷ったときは、係員に現在の状況を伝えるとスムーズです。
再認証で通れないときは空港スタッフに確認する
画面に再試行の案内が出た場合は、まず表示に従ってもう一度だけ落ち着いて認証を試します。
それでも通れないときは、繰り返し操作を続けるより、スタッフへ確認するほうが安心です。
端末によっては、利用者自身で手続きを戻せない場合もあるためです。
スタッフに相談するときは、顔認証の端末で先へ進めないことと、搭乗便を簡潔に伝えましょう。
搭乗券の画面または紙の搭乗券をすぐ提示できれば、便名や搭乗時刻の確認がしやすくなります。
国際線ではパスポートも確認できるよう、バッグの奥ではなく取り出しやすい場所に入れておくと便利です。
| 状況 | まず行うこと | 次の対応 |
|---|---|---|
| 画面に再認証の案内が出た | 表示内容を確認して再試行する | 通れなければスタッフに伝える |
| 端末が反応しない | 周囲の案内表示を確認する | 近くの係員に端末の状況を確認する |
| 出発時刻が近い | 搭乗券とパスポートを準備する | 早めにスタッフへ相談する |
とくに搭乗時刻が近いときは、再認証に時間をかけすぎないほうがよい場合があります。
空港スタッフは当日の運航状況や手続き場所を踏まえて案内するため、自己判断で別の列へ移動する前に確認すると安心です。
また、同行者と一緒に行動している場合でも、本人確認に必要な書類は自分で持っておくことをおすすめします。
手荷物を預けたあとに書類の場所が分からなくなると、案内を受ける際に慌てやすくなります。
機器の状況によって書類の提示が必要になる
顔認証の利用登録を済ませていても、機器の点検や通信状況などにより、搭乗券やパスポートの提示を求められることがあります。
これは利用者の操作が間違っているとは限らず、安全かつ確実に本人確認を進めるための対応です。
たとえば、端末の画面に書類の読み取りを促す表示が出た場合は、案内に従って搭乗券やパスポートをかざします。
スタッフから提示を求められた場合も、顔認証の登録が無効になったとは限りません。
その場の確認方法として書類が必要になることがあるため、出発するまでは手元に保管しておきましょう。
- スマートフォンの搭乗券は、画面の明るさを上げて表示できるようにする
- モバイルバッテリーなどを活用し、スマートフォンの充電切れに備える
- パスポートは折れや汚れを避け、すぐ出せる場所にしまう
- 紙の搭乗券を持っている場合は、濡れたり破れたりしないよう保管する
顔認証を使う場合でも、搭乗券とパスポートは出発まで必要になる大切な書類です。
端末を通過できたあとも処分したり預け入れ荷物に入れたりせず、機内へ持ち込むバッグに入れておくとよいでしょう。
もし書類の提示が必要になっても、案内に沿って対応すれば手続きを続けられます。
顔認証が一度通らなかったときほど、搭乗券・パスポート・スタッフへの相談を基本に、余裕を持って進めてください。
登録した顔画像や旅券情報は利用目的を限定して管理される

空港の顔認証サービスで登録した顔画像や旅券情報は、主に空港内で本人確認を行い、出発手続きを円滑に進める目的で扱われます。
登録した情報が自由に使われるわけではなく、利用目的や保管期間は運営事業者のルールに基づいて定められています。
ただし、実際の取扱いは空港・航空会社・利用するサービスによって異なるため、心配な場合は登録前に公式のプライバシーポリシーを確認しておくと安心です。
顔画像・旅券番号・便名などが登録情報に含まれる
顔認証による搭乗手続きでは、端末で読み取った情報を照合するために、顔画像だけでなくパスポートや搭乗便に関する情報も登録対象になることがあります。
具体的にどの項目を扱うかはサービスごとに異なりますが、一般的には本人確認と搭乗資格の確認に必要な情報が対象です。
| 情報の例 | 主な利用目的 |
|---|---|
| 顔画像 | 端末の前に立った人と登録者が同じ人物かを照合するため |
| 氏名・生年月日などの旅券情報 | 旅券に記載された本人情報を確認するため |
| 旅券番号・有効期限など | 渡航書類の情報を照合するため |
| 便名・搭乗日・座席などの搭乗情報 | 利用する便の搭乗者であることを確認するため |
これらの情報は、顔だけで判断するのではなく、顔・旅券・搭乗情報を結び付けて確認するために利用されます。
たとえば、顔認証端末は顔画像との一致だけでなく、その時点で対象便を利用する人として登録されているかも確認する仕組みです。
そのため、登録画面では読み取られる情報や同意内容を急いで閉じず、画面に表示される案内を一度確認するとよいでしょう。
登録情報は定められた期間の経過後に削除される
顔認証サービスに登録した情報は、ずっと保存され続けるものではなく、運営事業者が定めた保管期間の経過後に削除される取扱いが基本です。
多くのサービスでは、対象便の出発後など、手続きに必要な期間が過ぎたあとに削除する考え方が示されています。
保管期間はすべての空港・航空会社で共通ではありません。
利用するサービスによっては、削除までの時間や、削除対象となる情報の範囲が異なる場合があります。
また、法令への対応や運航記録の管理など、顔認証の登録情報とは別の目的で必要となる情報については、それぞれの規定に沿って保管されることがあります。
顔認証用の情報と、航空券の予約情報や利用履歴は、同じ期間・同じ方法で管理されるとは限りません。
気になる場合は、次の点を確認しておくと、登録後の情報の流れを把握しやすくなります。
- 顔画像がいつ削除されるか
- 旅券情報や搭乗情報がどこまで登録されるか
- 登録情報を管理する事業者はどこか
- 問い合わせ窓口が用意されているか
- 利用目的以外の取扱いに関する説明があるか
特に海外へ出発する際は、空港・航空会社・渡航先に関わる案内が複数あるため、利用するサービス名を確認したうえで説明を見ることが大切です。
空港や航空会社のプライバシーポリシーで取扱いを確認できる
顔認証サービスで扱う情報の内容、利用目的、保管期間、問い合わせ先は、空港や航空会社が公開しているプライバシーポリシー、またはサービスの利用規約で確認できます。
登録端末の画面や、空港・航空会社の公式サイトにある顔認証サービスの案内ページから確認できることが一般的です。
確認するときは、単に「個人情報の取扱い」という見出しだけを見るのではなく、顔認証サービス専用の説明がないか探してみてください。
予約情報全体に関する方針と、顔画像を使うサービスの説明が分けて掲載されていることもあります。
見るべき項目は、次のように整理できます。
| 確認したい項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 利用目的 | 本人確認や搭乗手続きのために使われることが明記されているか |
| 取扱う情報 | 顔画像、旅券情報、搭乗情報などの説明があるか |
| 保管期間 | 削除の時期や条件が案内されているか |
| 情報の管理 | 安全管理の考え方や委託先に関する説明があるか |
| 問い合わせ先 | 不明点を確認できる窓口が示されているか |
内容を読んで分かりにくい点があれば、空港カウンターや航空会社の問い合わせ窓口で確認してから判断しても問題ありません。
顔認証は便利な仕組みですが、自分の情報が何のために扱われ、いつまで保管されるのかを理解して利用することが、安心して出発準備を進めるポイントです。
顔認証を希望しなくても通常の方法で搭乗できる

空港の顔認証サービスを使わなくても、搭乗券とパスポートを提示する通常の方法で手続きを進められます。
顔画像の登録に抵抗があるときや、操作に不安があるときも、無理に利用する必要はありません。
自分が使いやすく、安心できる方法を選べるので、出発前に顔認証の利用可否だけで悩みすぎなくて大丈夫です。
Face Expressの利用は任意で登録しない選択もできる
Face Expressは、対応する空港・航空会社で利用できる選択肢のひとつであり、利用者全員に登録が求められるものではありません。
登録端末を見かけても、そのまま通常のカウンターや搭乗口へ向かえます。
また、同行者が顔認証を使う場合でも、自分だけ通常の手続きを選ぶことができます。
「顔認証を使わないと飛行機に乗れない」ということではありません。
顔認証を選ぶかどうかは、手続きの分かりやすさや時間の使い方、個人情報の扱いへの考え方などに合わせて決めるとよいでしょう。
| 選び方 | 向いているケース |
|---|---|
| 顔認証を利用する | 対応路線で、書類を出し入れする回数を減らしたい場合 |
| 通常の手続きを利用する | 顔画像を登録せず、慣れた流れで進めたい場合 |
初めて利用する空港で時間に余裕があるなら、案内表示を確認してから決めても問題ありません。
判断に迷ったときは、空港スタッフに通常の手続きができる場所を尋ねると安心です。
有人カウンターや通常ゲートでは搭乗券とパスポートを提示する
顔認証を利用しない場合は、航空会社のカウンターや通常の手荷物預けカウンター、保安検査場、搭乗ゲートなどで、必要に応じて搭乗券とパスポートを提示します。
実際に確認されるものや順番は、空港・航空会社・利用する路線によって異なります。
そのため、搭乗券とパスポートは、バッグの奥にしまい込まずすぐ取り出せる場所にまとめておくとスムーズです。
- パスポートの有効期限を出発前に確認する
- 紙の搭乗券を使う場合は、折れたり濡れたりしない場所に入れる
- スマートフォンの搭乗券を使う場合は、充電残量を確認する
- 搭乗口の変更に備えて、空港内の案内表示や航空会社の案内を確認する
スマートフォンで搭乗券を表示する場合でも、通信状況や充電切れが心配なら、事前に画面を保存しておく、または空港で紙の搭乗券を受け取るといった準備が役立ちます。
ただし、画面保存した搭乗券を利用できるかどうかは航空会社によって扱いが異なるため、事前に案内を確認してください。
顔認証は便利な選択肢ですが、空の旅に必要なのは自分に合った方法で落ち着いて手続きを進めることです。
顔認証を使う場合も使わない場合も、早めに空港へ到着し、案内に従って準備することで、出発までの時間にゆとりを持ちやすくなります。
まとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 空港で搭乗券を見せずに進めるのは、登録した顔情報を共通の本人確認手段として使うためです。
- Face Expressでは、顔・パスポート・搭乗券の情報を専用端末で関連付けて登録します。
- 登録後は、対応する手荷物預け・保安検査場入口・搭乗ゲートで顔認証を利用できる場合があります。
- 利用できる空港、航空会社、路線、設備は限られるため、事前確認が大切です。
- 年齢やサポートの必要性によっては、顔認証を利用できないことがあります。
- 認証時には、マスクや帽子、サングラスなどを外すよう案内される場合があります。
- 顔認証がうまくいかなくても、搭乗券とパスポートを使う通常の手続きに切り替えられます。
- 登録情報の取扱いが気になる場合は、利用前に公式案内やプライバシーポリシーを確認すると安心です。
- 顔認証は任意のサービスなので、希望しない場合も通常の方法で搭乗できます。
空港の顔認証は、搭乗券を何度も取り出す手間を減らし、出発までの移動を少しスムーズにしてくれる仕組みです。
ただし、すべての空港や便で使えるわけではないため、利用する航空会社と出発空港の公式案内を予約後に確認しておくと安心です。
当日は、顔認証を使う場合でも搭乗券とパスポートをすぐ出せる場所に用意しておきましょう。
端末の操作や認証に迷ったときは、無理に急がず、近くのスタッフへ声をかければ大丈夫です。
自分にとって使いやすい方法を選んで、少し余裕を持って空港へ向かってくださいね。

