東海道新幹線で富士山が見える座席はE席?D席?上り・下りの違いも解説
新幹線を予約するとき、「A席とE席はどちらが窓側?」「富士山が見えるのはE席?D席?」「上りと下りで座席番号は変わるの?」と迷う人は多いのではないでしょうか。
特に東海道新幹線で富士山を見たい場合、進行方向の左右と座席番号を混同すると、どの席を取ればよいのか分かりにくくなります。
先に結論をお伝えすると、東海道新幹線で富士山を見るなら、普通車はE席、グリーン車はD席が基本です。しかも東京→新大阪方面でも、新大阪→東京方面でも座席番号は同じです。
この記事では、新幹線の座席番号と進行方向の関係を整理しながら、富士山が見える座席、見える区間、予約方法、目的別の座席選びまで分かりやすく解説します。
東海道新幹線で富士山が見える座席は普通車E席・グリーン車D席
東海道新幹線から富士山を眺めたい場合、最初に覚えておきたいのが「普通車ならE席」です。
東京から新大阪方面へ向かう下りでも、新大阪から東京方面へ向かう上りでも、富士山側になる座席番号は変わりません。
JR東海の案内でも、普通車は上り・下りともE席、グリーン車はD席が富士山側とされています。
上り・下りとも富士山側の座席番号は同じ
ここは特に間違えやすいポイントです。
東京から新大阪方面へ走るとき、富士山は進行方向に対しておおむね右側に見えます。一方、新大阪から東京方面へ向かうと、進行方向が逆になるので富士山は左側になります。
そのため、「下りはE席だけど上りはA席なのでは?」と思ってしまいがちです。
しかし、列車の進行方向が逆になると座席そのものが進行方向へ向くように転換される一方、車両のE席側という位置そのものが反対側へ移動するわけではありません。
つまり、
- 東京→新大阪方面:E席=進行方向右側
- 新大阪→東京方面:E席=進行方向左側
となり、どちらの場合も富士山側はE席です。
普通車のE席はどこ?D席との違い
東海道新幹線の普通車は、基本的に「3列+2列」の5列配置です。
| 位置 | 3列側 | 3列側 | 3列側 | 2列側 | 2列側 |
|---|---|---|---|---|---|
| 座席 | A席 | B席 | C席 | D席 | E席 |
| 特徴 | 窓側 | 中央 | 通路側 | 通路側 | 窓側 |
このため、普通車ではA席とE席が窓側です。
富士山を見るならE席を選びます。
一方で、普通車のD席は窓側ではありません。E席の隣にある通路側です。
検索すると「富士山はE席?D席?」という情報が出てくることがありますが、これは普通車とグリーン車の座席配置が違うためです。
グリーン車ではD席が富士山側
グリーン車は普通車とは違い、基本的に「2列+2列」の4列配置です。
そのため、座席はA・B・C・Dとなり、富士山側の窓側がD席になります。
つまり、迷ったときは、普通車ならE席、グリーン車ならD席と覚えておくと分かりやすいでしょう。
A席から富士山が見える「左富士」とは?
基本的にはE席がおすすめですが、実はA席側から富士山が見える場所もあります。
静岡~掛川間の一部では線路の向きが変わるため、通常とは反対側のA席から富士山を望めることがあります。これは「左富士」と呼ばれることがあります。
JR東海も、静岡~掛川間の一部でA席側から富士山を見られる可能性があると案内しています。
ただし、富士山を長く楽しむことを目的に座席を選ぶなら、基本はE席と考えておくのが安心です。
新幹線の座席番号と窓側・通路側の見分け方
新幹線の座席番号は、「何番」という数字と「A・B・C・D・E」というアルファベットの組み合わせで表されます。
たとえば「8番E席」であれば、8列目にあるE席という意味です。
ここで大切なのは、数字は前後の位置、アルファベットは横方向の位置を示しているということです。
普通車はA・B・C・D・Eの5列が基本
東海道新幹線の普通車では、
- A席=窓側
- B席=中央
- C席=通路側
- D席=通路側
- E席=窓側
という配置になっています。
窓から景色を見たいならA席またはE席、トイレなどで席を立つことが多いならC席またはD席を選ぶと使いやすいでしょう。
A席・E席が窓側、C席・D席が通路側
「新幹線で窓側は何席?」と迷ったときは、AとEだけ覚えておけば十分です。
ただし、「窓側=必ず景色が見やすい」とは限りません。
車体の構造によって窓と座席の位置が少しずれる場所もあります。景色を特に重視する場合は、予約時の座席表だけでなく、利用する車両の座席配置も確認しておくと安心です。
グリーン車や車種によって座席配置は違う
すべての新幹線がA~Eの5列配置というわけではありません。
東海道新幹線のグリーン車は2列+2列です。また、秋田新幹線など車体幅の異なる新幹線では普通車でも2列+2列となる車両があります。
そのため、別の路線に乗る場合は「A席・E席なら必ず窓側」と決めつけず、実際の座席表を確認しましょう。
なぜ上り・下りのどちらもE席から富士山が見えるの?
「進行方向が逆なのに、なぜ両方ともE席なの?」という疑問は、新幹線の座席を理解するうえで非常に重要です。
ポイントは、進行方向の右・左と、座席番号は別のものだということです。
東京から新大阪方面ではE席が進行方向右側
東京から名古屋・京都・新大阪方面へ向かう下り列車の場合、富士山付近ではE席が進行方向右側になります。
そのため、「東京から大阪へ行くなら右側」と覚えている人も多いでしょう。
新大阪から東京方面ではE席が進行方向左側
反対に、新大阪・京都・名古屋から東京方面へ向かう上り列車では、同じE席が進行方向左側になります。
列車の走る向きが反対になったため、右と左が入れ替わるからです。
それでもE席側という車両の位置は変わらないため、富士山側の座席番号もE席のままです。
座席番号は「前向き・後ろ向き」を表していない
もうひとつ覚えておきたいのが、A席やE席という記号は、座席が進行方向を向いているかどうかを表しているものではないということです。
営業前の車内整備では、座席を進行方向へ転換する作業も行われています。
そのため、通常の利用で「E席を選んだから後ろ向きになる」「A席なら前向きになる」といったことはありません。
座席番号から判断できるのは、基本的に車内のどちら側にある席なのかという位置です。
新幹線から富士山が見える区間と時間の目安
E席を取れても、ずっと富士山が見えているわけではありません。
見える場所を事前に知っておけば、スマートフォンを見ていて見逃してしまう失敗を防げます。
JR東海ツアーズでは、主なビュースポットとして新横浜~小田原間、三島~新富士間を紹介しており、特に新富士駅を通過する前後がおすすめされています。
東京から新大阪方面はいつ見える?
東京から新大阪方面へ向かう場合は、新横浜を過ぎたあたりから車窓を意識しておきましょう。
特に富士山が大きく見えやすいのが三島~新富士付近です。
「東京を出て何分後」と覚える方法もありますが、のぞみ・ひかり・こだまでは停車駅や所要時間が違うため、時間だけを頼りにするよりも、三島駅や新富士駅を目印にするほうが分かりやすいでしょう。
新大阪から東京方面はいつ見える?
新大阪から東京方面へ向かう場合も、富士山が見える座席はE席です。
静岡県内へ入り、新富士・三島付近が近づいてきたら窓の外を確認してみましょう。
JR東海ツアーズでは、新富士駅通過前後の約3分間を撮影のおすすめタイミングとして紹介しています。
天候によっては短時間しか見えないこともあるため、近づいたらスマートフォンのカメラなどを準備しておくと安心です。
新富士駅付近では見逃さないようにする
富士山を目的にE席を予約したのであれば、最も集中したいのが新富士駅の前後です。
天気が良ければ、大きな富士山を車窓いっぱいに眺められる可能性があります。
ただし、建物や防音壁、対向列車などによって一時的に見えなくなることもあります。
一瞬見えなくなったからといって諦めず、しばらく窓の外を見てみましょう。
富士山が見えやすい季節・天気は?
富士山は非常に大きな山ですが、いつでも見えるわけではありません。
雲がかかっていたり、雨が降っていたりすると、E席を予約してもまったく見えないことがあります。
JR東海ツアーズでは、富士山を美しく見やすい時期として冬季の12月~2月を紹介しています。
冬は雪化粧をした富士山らしい姿を楽しめるのも魅力です。
ただし、天気だけは予約時に確実に予測できません。「見えたらラッキー」という気持ちで楽しむのも新幹線旅行の醍醐味でしょう。
E席・D席を予約する方法
富士山を見るためには、指定席を予約するときに座席位置まで確認しておくことが重要です。
東海道・山陽新幹線なら、スマートEXなどを利用すると座席表から空席を確認して選べます。スマートEXの予約画面には「座席表を見る」機能があり、空席状況によって希望の席を選択できます。
スマートEX・EX予約でE席を指定する
普通車で富士山を見たい場合は、座席表からE席を探します。
E席に空席があれば、その座席を選んで予約します。
グリーン車の場合はD席を選びましょう。
ここで「窓側」とだけ覚えてしまうと、A席を選んでしまう可能性があります。富士山が目的なら、普通車=E、グリーン車=Dまで覚えておくのがおすすめです。
駅の窓口でも富士山側を伝えられる
ネット予約が苦手な場合は、駅で購入するときに希望を伝える方法もあります。
「富士山が見える側の窓側を希望しています」と伝えれば、空席状況を確認しながら案内してもらえます。
ただし、E席は通常の窓側席としても人気があるため、混雑する日にはすでに埋まっている可能性があります。
予約はいつからできる?
以前は「新幹線の指定席は1か月前の午前10時から」と覚えていた人も多いと思います。
現在のスマートEXでは、一部商品について乗車日の1年前から予約申込が可能です。ただし、1年前予約では座席番号を指定できず、希望のE席などへ変更する場合は乗車日の1か月前10時以降に操作する形になります。
そのため、富士山側の座席位置にこだわる場合は、「早く予約すること」だけでなく、座席番号を確定・変更できるタイミングも確認しておくことが大切です。
E席が満席だった場合はどうする?
E席が満席でも、すぐに諦める必要はありません。
別の時間帯の列車を探す、後日空席を再確認する、グリーン車のD席を検討する、といった方法があります。
特に旅行日まで時間がある場合は、予約変更などによって空席が出る可能性もあります。
どうしてもE席が取れない場合は、A席から海側の景色を楽しむという考え方もあります。小田原~熱海付近ではA席側から海を楽しめる区間もあります。
東海道新幹線以外ではA席・E席の向きはどうなる?
ここまで紹介したE席=富士山側という話は、東海道新幹線で富士山を見る場合のものです。
別の新幹線では、車両形式や座席配置そのものが異なることがあります。
山陽新幹線は車両によって座席配置を確認する
東海道新幹線から直通する16両編成のN700系では、普通車の基本的なA~E配置は同じです。
一方、山陽・九州新幹線で使われる8両編成には、普通車指定席が2列+2列になっている車両もあります。
そのため、「新幹線は全部A~E」と考えず、列車ごとのシートマップを見るのが確実です。
東北・北海道新幹線も車両ごとに確認する
東北新幹線ではE5系のほか、E6系やE8系など複数の車両が運行されています。
E5系の普通車はA~Eの座席がありますが、連結される車両によって配置が異なるため、予約時にはJR東日本の座席表を確認するのがおすすめです。
「1号車の位置」だけで左右を決めつけない
路線によって編成や車両は異なります。
そのため、「1号車がこちらだからA席は必ず右側」と暗記するより、実際に乗る列車の公式座席表を確認したほうが間違いがありません。
特に旅行先で普段乗らない新幹線を利用するときは、予約画面のシートマップを確認しましょう。
目的別におすすめの新幹線座席
最適な座席は「一番人気の席」ではなく、自分が車内でどう過ごしたいかによって変わります。
景色を楽しみたいなら窓側
車窓を楽しみたい人なら窓側がおすすめです。
東海道新幹線で富士山を見たいならE席。
反対側の景色を楽しみたいならA席を選びます。
窓側なら隣の人に席を立ってもらう必要がないため、眠りたい人にも向いています。
トイレへ行きやすい席なら通路側
長時間の乗車で何度かトイレへ行く予定がある人は、C席やD席などの通路側が便利です。
隣の人に声をかけずに席を立ちやすいため、子ども連れや頻繁に移動する人にも使いやすいでしょう。
子連れなら移動しやすさも重視する
小さな子どもと乗る場合、必ずしも窓側がベストとは限りません。
景色を見せたいなら窓側が魅力ですが、トイレへ何度も行く可能性があるなら通路への出やすさも重要です。
家族で2席を使うならD・E席を取ると、2人だけで並べるため使いやすくなります。
大きな荷物がある場合は専用座席を確認する
東海道・山陽・九州新幹線では、3辺の合計が160cmを超え250cm以内の「特大荷物」を持ち込む場合、原則として「特大荷物スペースつき座席」の予約が必要です。
大きなスーツケースがある場合は、「最後列だから荷物を置けそう」という理由だけで通常席を予約するのではなく、荷物の大きさを確認したうえで予約しましょう。
車内で仕事をするならコンセントも確認
パソコンやスマートフォンを長時間使う場合、電源環境も重要です。
N700Sでは普通車を含む全席にコンセントがあります。
一方、車両によっては全席ではない場合もあるため、仕事目的なら乗車する車両を確認しておくと安心です。
進行方向を間違えずに座席を選ぶポイント
「新幹線の進行方向に向いた席を取りたい」と考えている人もいると思います。
ただし、通常の新幹線では、A席やE席を選ぶことで前向き・後ろ向きが決まるわけではありません。
座席は折り返し時などに進行方向に合わせて転換されます。
そのため、予約時に主に確認すべきなのは「前向きかどうか」よりも、窓側・通路側、進行方向に対する左右、設備の位置です。
予約画面では進行方向も確認する
シートマップを見るときは、A~Eの位置だけでなく、列車がどちらへ進むのかも確認しておくと景色をイメージしやすくなります。
特に「右側の景色が見たい」「左側の景色が見たい」という場合は重要です。
自由席でも座席番号の考え方は同じ
自由席でもA・B・C・D・Eの位置関係は基本的に同じです。
空席の中から窓側を選ぶならA・E、通路側ならC・Dという考え方ができます。
ただし、混雑時には希望の席が空いているとは限らないため、座席位置を優先したい場合は指定席のほうが安心です。
予約変更したら座席番号も再確認する
列車や時間を変更したときは、座席番号も必ず確認しましょう。
変更前がE席だったからといって、変更後も自動的にE席になるとは限りません。
富士山を見ることを目的にしている場合は、最終確認画面で「E席になっているか」まで確認すると失敗を防げます。
予約前に確認しておきたい座席表・公式情報
新幹線の座席情報は、車両の更新やサービス変更によって変わることがあります。
そのため、旅行ブログやSNSだけで判断せず、最後はJR各社の公式情報を確認するのがおすすめです。
予約時には、窓側か通路側かだけでなく、トイレ、多目的室、荷物スペース、コンセントなども確認しておくと、より自分に合った席を選びやすくなります。
新幹線の座席と富士山についてよくある質問
富士山が見えるのはA席とE席のどっち?
東海道新幹線では、基本的にE席です。
東京→新大阪方面でも、新大阪→東京方面でも普通車はE席が富士山側になります。
ただし、静岡~掛川間の一部ではA席側から「左富士」を見られる可能性があります。
新大阪から東京でもE席で合っている?
合っています。
新大阪から東京へ向かう上り列車でもE席です。
下りではE席が進行方向右側、上りではE席が進行方向左側になります。
グリーン車のD席は窓側?
東海道新幹線のグリーン車ではD席が富士山側の窓側です。
普通車のD席は通路側なので、混同しないようにしましょう。
普通車E席・グリーン車D席とセットで覚えると簡単です。
E席が取れなかったら富士山は見られない?
E席以外でも、デッキへ移動したときなどに景色を目にする機会があるかもしれませんが、座ったまま確実に楽しみたいならE席が最も分かりやすい選択です。
E席が満席なら、別の列車を探す、空席を再確認する、グリーン車D席を検討するといった方法があります。
のぞみ・ひかり・こだまで富士山側は変わる?
東海道新幹線で同じ基本配置の車両を利用する場合、列車種別がのぞみ・ひかり・こだまだからといって富士山側がA席になったりE席になったりするわけではありません。
普通車ならE席が基本です。
ただし、車両編成が変更される可能性もあるため、実際の予約時には座席表を確認してください。
雨や曇りでも富士山は見える?
天候次第です。
E席を取っていても、雲に覆われていれば見えないことがあります。
座席番号は「富士山がある側」を選ぶためのものであり、「必ず富士山が見えること」を保証するものではありません。
窓側ならどの席でも景色は見やすい?
窓側であるA席とE席では、見える景色が違います。
東海道新幹線で富士山を優先するならE席、海側の景色などを楽しみたいならA席というように、目的によって選ぶのがおすすめです。
まとめ
新幹線の座席番号は一見複雑に感じますが、「窓側・通路側」と「進行方向の左右」を分けて考えると分かりやすくなります。
特に東海道新幹線で富士山を見たい場合は、上り・下りに関係なく普通車はE席、グリーン車はD席と覚えておけば迷いにくいでしょう。
また、A席・E席という座席番号は「前向き・後ろ向き」を表しているわけではありません。進行方向が変われば右と左は逆になりますが、富士山側の座席番号はE席のままです。
富士山を狙うなら三島~新富士付近を特に意識し、天気が良ければ窓の外をチェックしてみてください。
座席番号の仕組みさえ分かれば、景色を楽しみたい旅行でも、子連れでも、仕事での移動でも、自分に合った席をずっと選びやすくなります。

