Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

IT

Bluetooth LE AudioとClassic Audioは何が違うのか、イヤホンを選ぶときに迷ってしまいますよね。

「LE Audio対応なら音質やバッテリー持ちは良くなるの?」「今使っているスマートフォンでも使える?」と気になる人も多いと思います。

Bluetoothの音声機能は、対応する機器の組み合わせによって使える仕組みが変わるため、LE Audio対応という表記だけで判断しないことが大切です。

この記事では、Bluetooth LE AudioとClassic Audioの通信方式・コーデック・機能の違いを、できるだけやさしく整理します。

省電力性や遅延、複数の機器へ音声を送る新機能に加えて、手持ちのスマートフォンやイヤホンで利用できるか確認するポイントもわかります。

買い替えを検討している人も、今のイヤホンの接続方式を知りたい人も、自分に合った選び方を見つける参考にしてくださいね。

この記事でわかること

  • Bluetooth LE AudioとClassic Audioの通信方式・コーデック・機能の違い
  • LE Audioの音質、省電力性、遅延に関する考え方
  • マルチストリームオーディオとAuracastでできること
  • LE Audioを使うために確認したい送信側・受信側の対応状況
  1. Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いは通信方式・コーデック・機能にある
    1. LE AudioはBluetooth Low Energyを音声伝送に活用する新しい規格
    2. Classic AudioはBR/EDRで音声を伝送する従来規格
    3. LE AudioはLC3、Classic AudioはSBCを標準コーデックに採用
    4. LE Audioでは省電力化や複数機器への音声配信が可能
  2. LE Audioの音質は必ず良くなるとは限らないが効率は向上する
    1. LC3は低いビットレートでも音質を保ちやすい
    2. SBC・AAC・aptX・LDACとの単純比較が難しい理由
    3. 実際の音質はイヤホンや端末の設計にも左右される
  3. LE Audioの省電力性はバッテリー持続時間の改善につながる
    1. 少ないデータ量で音声を伝送しやすいことが省電力化に貢献
    2. 再生時間がどの程度延びるかは製品ごとに異なる
    3. 端末側の設定や使い方もバッテリー持続時間に影響する
  4. 遅延や接続の安定性は改善が期待できるものの機器によって差がある
    1. 動画視聴では音声のずれを抑えやすい
    2. ゲームの遅延はLE Audio対応だけでは決まらない
    3. 通話品質や接続の安定性には実装環境も影響する
  5. マルチストリームオーディオで左右のイヤホンへ個別に音声を送れる
    1. 左右同時伝送により音声の同期を取りやすい
    2. 完全ワイヤレスイヤホンの接続設計を効率化できる
    3. 複数の音声ストリームを使った新しい利用方法も広がる
  6. Auracastなら1台の送信機から複数の受信機へ音声を共有できる
    1. ペアリングとは異なる放送型の仕組みで音声を届ける
    2. 同時に受信できる台数は一律に決まらない
    3. テレビや公共施設、ヒアリング支援での活用が想定される
    4. 利用には送信側と受信側のAuracast対応が必要
  7. LE Audioの利用には送信側と受信側の両方の対応が必要
    1. Bluetooth 5.2以降でもLE Audio対応とは限らない
    2. スマートフォン・パソコン・イヤホンに必要な対応条件
    3. 基本ソフトやドライバーの更新が必要になる場合がある
    4. 従来端末で使えるかはClassic Audioへの対応で決まる
  8. LE AudioとClassic Audioは共存でき、対応状況に応じて接続方式が決まる
    1. デュアルモード対応機器は両方の規格を利用できる
    2. 自動切り替えの動作は端末やイヤホンによって異なる
    3. Classic Audioへの切り替えで使えない機能もある
  9. 現在の接続方式は端末の設定画面や製品情報から確認する
    1. スマートフォンではBluetooth設定や開発者向け項目を確認
    2. パソコンでは基本ソフトの設定やドライバー情報を確認
    3. 表示だけで判断できない場合はメーカーの仕様を確認
  10. これから購入するなら対応機器と使いたい機能をそろえて選ぶ
    1. 長く使うイヤホンではLE Audio対応が選択肢になる
    2. 低遅延やAuracastは個別の対応表記まで確認する
    3. 手持ちの端末が非対応ならClassic Audioとの両対応が安心
    4. 音質を重視する場合は規格以外の性能も比較する
  11. まとめ

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いは通信方式・コーデック・機能にある

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの大きな違いは、音声を送るための通信方式、標準コーデック、利用できる機能にあります。

LE Audioは省電力通信を音声にも活用する新しい仕組みで、Classic Audioは多くのワイヤレスイヤホンやヘッドホンで使われてきた従来の仕組みです。

どちらが使われるかは、スマートフォンなどの送信側とイヤホンなどの受信側が、どの規格に対応しているかによって決まります。

比較項目 LE Audio Classic Audio
主な通信方式 Bluetooth Low Energy BR/EDR
標準コーデック LC3 SBC
位置づけ 音声伝送を広げる新しい規格 長く使われてきた従来規格
主な特徴 省電力化や新しい音声共有機能に対応 幅広い機器との接続に使われる

LE AudioはBluetooth Low Energyを音声伝送に活用する新しい規格

LE Audioは、これまで主に小さなデータのやり取りに使われてきたBluetooth Low Energyを、音楽や通話などの音声伝送にも活用できるようにした規格です。

Bluetooth Low Energyは「低エネルギー」を意味し、限られた電力を効率よく使うための通信方式として知られています。

LE Audioでは、この通信方式に音声向けの仕組みを組み合わせることで、従来とは異なる設計でワイヤレスオーディオを扱います。

たとえば、左右が分かれた完全ワイヤレスイヤホンや、周囲の人と音を共有する使い方なども想定されています。

LE Audioは、単に「新しい音の規格」というより、音声の届け方そのものを広げる規格と考えると分かりやすいです。

なお、Bluetooth Low Energyに対応しているスマートフォンでも、必ずしもLE Audioで音声を送れるとは限りません。

音声機能としてのLE Audioに対応しているかどうかは、製品ごとに確認する必要があります。

Classic AudioはBR/EDRで音声を伝送する従来規格

Classic Audioは、Bluetooth Classicとも呼ばれる従来のBluetooth通信を使って音声を送る方式です。

通信の土台には、BR/EDRという仕組みが使われています。

BRは基本速度、EDRはより高速なデータ伝送を指し、音楽再生や通話で長年利用されてきました。

現在販売されているワイヤレスイヤホン、ヘッドホン、車載オーディオ、スピーカーの多くは、Classic Audioで接続できるように作られています。

そのため、幅広い機器とつなぎやすいことがClassic Audioの身近なメリットです。

スマートフォンのBluetooth設定でイヤホンを接続し、普段どおり音楽を聴けている場合は、Classic Audioが使われているケースも少なくありません。

Classic Audioは古いから使えないというものではなく、今でもワイヤレスオーディオの基本となる重要な方式です。

LE AudioはLC3、Classic AudioはSBCを標準コーデックに採用

音声データをBluetoothで送るときには、データを扱いやすい形に変換する「コーデック」が使われます。

LE Audioの標準コーデックはLC3で、Classic Audioの標準コーデックはSBCです。

SBCは多くのBluetoothオーディオ機器で利用されている、基本となるコーデックです。

一方のLC3は、LE Audio向けに用意された新しい標準コーデックで、通信量を効率よく扱えるよう設計されています。

ここで大切なのは、LC3とSBCの違いだけで、実際の聴こえ方を一律には判断できないことです。

イヤホン本体の設計、音源、再生アプリ、接続する端末など、音に関わる条件は複数あります。

そのため、コーデック名だけを見て優劣を決めるよりも、使いたい機器同士が同じ方式に対応しているかを確認するほうが実用的です。

LE Audioでは省電力化や複数機器への音声配信が可能

LE Audioには、従来の音楽再生や通話に加えて、新しい使い方につながる機能が用意されています。

代表的なのは、通信を効率化する仕組みと、複数の受信機へ音声を届けるための仕組みです。

これにより、イヤホンの構成や音声の受け取り方に、従来より幅広い選択肢が生まれます。

たとえば、対応する環境では、1台の送信機から複数の対応機器へ音声を届ける使い方が考えられます。

また、左右のイヤホンを含む複数の受信機を、より柔軟に扱える仕組みもLE Audioの特徴です。

ただし、こうした機能はLE Audio対応と書かれているだけで必ず使えるわけではありません。

利用できる機能は製品やソフトウェアの対応状況によって異なるため、購入前には「LE Audio対応」に加えて、必要な機能名まで確認することが大切です。

LE Audioの音質は必ず良くなるとは限らないが効率は向上する

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

LE Audioに対応したからといって、どの組み合わせでも音が大きく変わったり、必ず高音質になったりするわけではありません。

一方で、LE Audioの標準コーデックであるLC3は、限られた通信量でも音を扱いやすいよう設計されているため、従来より効率的な音声伝送が期待できます。

音質を判断するときは、コーデック名だけで優劣を決めず、イヤホン・スマートフォン・再生する音源を含めた組み合わせで考えることが大切です。

LC3は低いビットレートでも音質を保ちやすい

LC3は、LE Audioで基本となる音声コーデックです。

コーデックとは、音声データを送信しやすい形に圧縮し、受信側で再生できる形に戻すための方式を指します。

LC3の特徴は、従来の標準コーデックであるSBCと比べて、比較的低いビットレートでも聴きやすさを保ちやすいように設計されている点です。

ビットレートは、一定時間に扱う音声データ量の目安です。

一般的にはビットレートが高いほど多くの情報を扱えますが、音の良し悪しが数値だけで決まるわけではありません。

LC3では、必要以上に通信量を増やさずに音を届けることを目指しているため、音楽、動画、通話などを幅広く扱いやすい仕組みになっています。

ただし、低いビットレートなら常に同じように聴こえるという意味ではありません。

楽曲のジャンルや音の密度、周囲の静かさ、聴く人の感じ方によって、細かな表現の受け取り方は変わります。

LC3の魅力は、音質だけを一方向に高めるものではなく、通信効率とのバランスを取りやすいことです。

見るポイント LC3で考えやすい特徴
音声の扱い方 少ない通信量でも音を届けやすいよう設計されている
評価の基準 コーデック名だけでなく、機器全体の仕上がりを見る必要がある
感じ方の違い 音源や好み、利用する環境によって印象が変わる

SBC・AAC・aptX・LDACとの単純比較が難しい理由

Bluetoothオーディオには、SBC、AAC、aptX、LDACなど、複数のコーデックがあります。

それぞれ目指している方向や対応条件が異なるため、「このコーデックなら必ず一番音が良い」と単純に並べることはできません。

たとえばAACは対応する端末との組み合わせで使われることが多く、aptXには用途に応じた複数の種類があります。

LDACは高いビットレートを選べる場合がありますが、実際にどの設定で動作するかは端末や接続状況に左右されます。

LC3も同様に、対応しているだけで常に一定の条件で再生されるとは限りません。

比較するときは、規格上の最大値だけでなく、普段使う端末で利用できるか、聴きたい音源と相性がよいかを確認するほうが役立ちます。

  • スマートフォンとイヤホンの両方で利用できるコーデックか
  • 音楽配信サービスや保存した音源の品質はどうか
  • 自分が重視する音の傾向に合っているか
  • メーカーが案内する対応機能や動作条件を確認できるか

特に、普段から同じイヤホンを使っている場合は、コーデックの名称だけを理由に買い替えを急ぐ必要はありません。

実際の使い心地に不満がなければ、現在の組み合わせを続ける選択も十分に自然です。

実際の音質はイヤホンや端末の設計にも左右される

音の印象には、コーデック以外にも多くの要素が関わります。

イヤホンでは、スピーカー部分の性能、音の調整方針、耳への収まり方、周囲の音を抑える機能の働き方などが、聴こえ方に影響します。

スマートフォンや再生機器では、対応するコーデック、内部の音声処理、ソフトウェアの仕様などが関係します。

さらに、元になる音源の品質が異なれば、同じイヤホンでも印象は変わります。

そのため、LE Audio対応製品を選ぶ際は、LC3対応という一点だけではなく、製品全体の音作りや使い方を確認することが大切です。

低音をしっかり楽しみたい人と、ボーカルの聴き取りやすさを重視する人では、好ましい音の傾向も異なります。

仕様表で比較しにくい部分だからこそ、試聴できる場合は普段よく聴くジャンルに近い音楽で確かめると、自分に合うか判断しやすくなります。

LE Audioは音質の評価を一律に塗り替えるものというより、音を効率よく届けるための選択肢を広げる規格として捉えるとわかりやすいです。

LE Audioの省電力性はバッテリー持続時間の改善につながる

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

Bluetooth LE Audioは、従来の音声通信方式よりも少ない電力で音声を扱いやすい設計のため、イヤホンやヘッドホンのバッテリー持続時間が伸びる可能性があります。

ただし、実際にどのくらい再生時間が変わるかは、製品の設計や音量、使う機能によって異なります。

LE Audio対応なら必ず大幅に長持ちする、というわけではありませんが、充電の頻度を抑えたい人にとって注目したいポイントです。

少ないデータ量で音声を伝送しやすいことが省電力化に貢献

LE Audioは、音声データを効率よく圧縮して送受信しやすい仕組みを採用しています。

同じような聴こえ方を目指す場合でも、送るデータ量を抑えられれば、通信に必要な処理や電力を減らしやすくなります。

ワイヤレスイヤホンは本体が小さく、内蔵できるバッテリー容量にも限りがあるため、通信時の消費電力を抑えられることには大きな意味があります。

特に、通勤中の音楽再生、動画視聴、作業中のながら聴きなど、毎日数時間使う人ほど、充電回数の違いを感じやすいでしょう。

省電力化は単に連続再生時間を伸ばすだけでなく、充電ケースから取り出してすぐ使える状態を保ちやすくすることにもつながります。

ただし、LE Audioの省電力性は、音声伝送に関わる部分で活かされる特徴です。

ノイズを抑える機能や外音を取り込む機能、通話時の音声処理などは別に電力を使うため、これらを多用すると再生時間への影響は小さくなる場合があります。

バッテリーに関わる要素 LE Audioによる影響の考え方
音声の送受信 効率よくデータを扱えるため、省電力化が期待できる部分です。
イヤホン本体の電池容量 容量が大きいほど長時間使いやすく、規格だけでは決まりません。
ノイズを抑える機能 利用中は追加の電力を使うため、再生時間に影響します。
音量や通話 使い方によって消費電力が変わり、持続時間にも差が出ます。

再生時間がどの程度延びるかは製品ごとに異なる

LE Audioに対応していても、再生時間の伸び方はイヤホン、ヘッドホン、スマートフォンなどの組み合わせごとに変わります。

メーカーが公表する連続再生時間は、音量や機能の利用状況を一定にした測定値であることが一般的です。

そのため、カタログ上の時間は比較の目安として役立ちますが、日常で使える時間と完全に同じとは限りません。

購入時は「LE Audio対応」という表示だけでなく、連続再生時間も確認することが大切です。

また、同じメーカーの製品でも、本体の大きさ、搭載機能、音の調整、充電ケースの容量によって、バッテリー持続時間には差が生まれます。

コンパクトさを優先した完全ワイヤレスイヤホンと、長時間使用を重視したヘッドホンでは、もともとの電池容量が異なるため、単純に比較しにくい点にも注意が必要です。

  • 移動中に毎日長時間使うなら、イヤホン単体の連続再生時間を確認する
  • 充電の手間を減らしたいなら、充電ケースを含めた総再生時間も確認する
  • ノイズを抑える機能をよく使うなら、その機能を有効にした場合の再生時間を見る
  • 通話が多いなら、音楽再生時とは別に通話時間の案内も確認する

省電力性を重視する場合は、規格の新しさだけで判断するより、自分の使い方に近い条件でどれくらい使える製品かを見ると選びやすくなります。

端末側の設定や使い方もバッテリー持続時間に影響する

イヤホン側だけでなく、接続するスマートフォンや音楽プレーヤーの状態も、バッテリー持続時間に関わります。

画面を長時間点灯したままにする、複数の通信機能を常時使う、高い音量で再生し続けるといった使い方では、端末側の電池も減りやすくなります。

イヤホンでは、周囲の音を取り込む機能やノイズを抑える機能を必要な場面だけ使うと、電力消費を見直しやすくなります。

使わないときにケースへ戻す、充電端子をきれいに保つ、極端な高温や低温の場所に長く置かないことも、バッテリーを扱ううえでの基本です。

また、製品によってはソフトウェア更新によって動作の調整が行われることがあります。

不具合を避けるためというより、安定して使い続けるためにも、メーカーが案内する更新情報をときどき確認すると安心です。

LE Audioは省電力を意識した仕組みのひとつですが、バッテリーを長く使うためには、製品選びと日々の使い方を合わせて考えることがポイントになります。

遅延や接続の安定性は改善が期待できるものの機器によって差がある

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

Bluetooth LE Audioは、音声の遅延を抑えたり、接続を扱いやすくしたりするための仕組みを備えています。

ただし、実際の体感はスマートフォン、イヤホン、アプリ、周囲の電波環境によって変わるため、LE Audio対応という表示だけで快適さが決まるわけではありません。

動画・ゲーム・通話では重視したいポイントが少しずつ異なるので、自分がよく使う場面に合わせて確認することが大切です。

動画視聴では音声のずれを抑えやすい

動画を見るときに気になりやすいのが、映像より少し遅れて音が聞こえる現象です。

LE Audioでは音声伝送を効率よく行えるため、機器の組み合わせによっては、映像と音声のタイミングを合わせやすくなることが期待されます。

特に、話している口元と声がずれて見えるような場面では、遅延が小さいほうが自然に視聴しやすくなります。

一方で、動画アプリ側が映像と音声のずれを調整している場合もあるため、LE Audioでなくても違和感が少ないことはあります。

反対に、送信側または受信側の処理に時間がかかると、LE Audioで接続していても遅れを感じる可能性があります。

動画視聴で確認したいポイントは、単に遅延の数値を見ることではなく、普段使う端末とイヤホンを組み合わせたときに、映像と音声が自然に合うかです。

視聴時に確認したい場面 見ておきたいポイント
会話中心の動画 口の動きと声がずれて見えないか
ライブ映像や音楽映像 演奏する動きと音のタイミングに違和感がないか
短い動画を連続再生する場面 再生開始時に音が遅れて聞こえないか
動画配信サービス アプリによって使い心地が変わらないか

店頭で試せる場合や返品条件を確認できる場合は、普段よく見る動画に近い内容で確かめると判断しやすくなります。

ゲームの遅延はLE Audio対応だけでは決まらない

ゲームでは、画面をタップしてから効果音が聞こえるまでの反応が重要になるため、動画以上にわずかな遅れが気になりやすいです。

LE Audioは遅延を抑えやすい設計につながる要素のひとつですが、ゲームでの操作感を左右するのはBluetooth接続だけではありません。

スマートフォン本体の処理、ゲームアプリの動作、画面表示の速度、イヤホン内部の処理など、複数の要素が重なって体感が決まります。

そのため、LE Audio対応のイヤホンを選んでも、すべてのゲームで同じように遅延が小さくなるとは限りません。

製品によっては、ゲーム向けの低遅延設定を用意しているものもあります。

ただし、その設定を使うと音の聞こえ方や電池の減り方が普段と変わることもあるため、説明書やメーカーの案内を確認しておくと安心です。

  • 音楽ゲームでは、タップ音と画面の判定が合うかを確認する
  • 対戦ゲームでは、効果音やボイスチャットの反応に違和感がないかを見る
  • 低遅延設定がある場合は、通常設定との違いを試す
  • ゲームアプリに音声タイミングの調整機能があれば活用する

とくに音楽ゲームのようにタイミングが求められる用途では、無線イヤホンにこだわらず、有線接続も含めて自分に合う方法を選ぶのが現実的です。

LE Audio対応は選択肢を広げる要素として考え、ゲーム用途では実際のプレイ感を優先して判断すると失敗しにくいです。

通話品質や接続の安定性には実装環境も影響する

通話では、声が途切れにくいことや、相手の声を聞き取りやすいことが大切です。

LE Audioは音声通信をより柔軟に扱える仕組みを持っていますが、通話の快適さはイヤホンのマイク性能や周囲の騒音、通信状態にも影響されます。

たとえば駅や街中のように無線通信が多い場所では、周辺の電波状況によって接続が不安定に感じられることがあります。

人混みの中でスマートフォンをかばんに入れる、スマートフォンとイヤホンの間を手や体で遮るといった状況も、通信に影響する場合があります。

また、同じLE Audio対応機器でも、メーカーごとの設計やソフトウェアの調整によって、接続の安定感や切り替え時の動作には差が出ます。

規格への対応は快適さを約束するものではなく、快適に使うための土台のひとつと考えるのがよいでしょう。

気になる症状 確認しやすいポイント
音がときどき途切れる スマートフォンとの距離、周囲の混雑、持ち方を変えてみる
通話中に声が聞き取りにくい 静かな場所でも同じ状態か、マイク部分が覆われていないかを確認する
接続の切り替えに時間がかかる 端末側のソフトウェアやイヤホンの更新情報を確認する
特定のアプリだけ使いにくい ほかのアプリでも同じ現象が起こるかを比べる

使い始めてから接続が不安定に感じる場合は、イヤホンを充電し直す、Bluetooth接続をいったん解除して登録し直す、端末を再起動するといった基本的な確認で変化することがあります。

それでも改善しない場合は、製品のサポート情報で対応端末や更新状況を確認するとよいです。

LE Audioは遅延や接続面で期待できる規格ですが、自分の端末・利用場所・使い方に合うかどうかまで見て選ぶことが、満足しやすさにつながります。

マルチストリームオーディオで左右のイヤホンへ個別に音声を送れる

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

マルチストリームオーディオは、スマートフォンなどの送信機から左右のイヤホンへ、それぞれ独立した音声データを同時に送れる仕組みです。

完全ワイヤレスイヤホンでは左右の音をそろえやすくなり、製品によっては接続の設計をシンプルにできることが期待されています。

これはBluetooth LE Audioで使える機能のひとつで、従来の音声伝送と比べて、複数の音声ストリームを扱いやすくするための考え方です。

左右同時伝送により音声の同期を取りやすい

マルチストリームオーディオでは、左側用と右側用の音声を分けたうえで、送信機から両方のイヤホンへ同時に届けることができます。

たとえば音楽の左チャンネルと右チャンネルを、それぞれのイヤホンに向けて送るイメージです。

左右のイヤホンが同じタイミングで再生しやすいため、音の位置や広がりを自然に感じやすくなることがあります。

映像を見ているときも、左右の音のタイミングがそろっていることは、違和感を抑えるうえで大切なポイントです。

ただし、実際の再生タイミングはイヤホン内部の処理や端末側の設計にも左右されるため、マルチストリーム対応だけで使用感が一律に決まるわけではありません。

項目 マルチストリームオーディオの考え方
音声の送り先 左側・右側のイヤホンへ個別に送れる
音声のタイミング 複数のストリームを同期させて扱いやすい
主な利用場面 完全ワイヤレスイヤホン、補聴支援機器など
期待できる点 左右でそろった再生や、機器ごとに最適化した音声伝送

ここでいう「個別に送る」は、左右でまったく別の音楽を聴くための機能という意味ではありません。

基本的には、ステレオ音声を正しい左右のチャンネルへ届けながら、再生の足並みをそろえやすくするための仕組みです。

完全ワイヤレスイヤホンの接続設計を効率化できる

完全ワイヤレスイヤホンでは、片方のイヤホンが受信した音声をもう片方へ渡す設計が使われることがあります。

この場合は、左右のイヤホン間でも音声をやり取りする必要があり、製品の設計によっては役割分担が複雑になります。

マルチストリームオーディオでは、送信機が左右のイヤホンへ直接音声を届ける構成を取りやすくなります。

そのため、イヤホンの左右どちらか一方に大きく役割を集中させず、左右を対等に扱いやすい設計につながる場合があります。

片耳だけで使う場面と両耳で使う場面を切り替える際にも、製品によっては扱いやすさを考慮した設計にしやすくなります。

ただし、どのように音声を送るかはメーカーや製品ごとに異なります。

LE Audio対応の完全ワイヤレスイヤホンであっても、すべての製品が同じ接続構成や操作感になるわけではありません。

  • 左右のイヤホンを個別の受信先として扱いやすい
  • 左右の再生タイミングを合わせる設計に活用しやすい
  • 片耳利用から両耳利用への切り替えを考慮しやすい
  • イヤホン間の役割分担を製品ごとに工夫しやすい

つまり、マルチストリームオーディオは、利用者が設定を細かく操作するための機能というより、完全ワイヤレスイヤホンを自然に使うための土台として活用される技術です。

複数の音声ストリームを使った新しい利用方法も広がる

マルチストリームオーディオの特徴は、左右のイヤホンだけに限られません。

複数の受信機へ、それぞれに合わせた音声を届ける仕組みとして使えるため、今後の音響機器や補聴支援機器の設計にも活用の幅が広がっています。

たとえば、左右それぞれの耳に合わせて音声を調整する必要がある機器では、個別のストリームを扱えることが役立つ場合があります。

また、複数のイヤホンや補聴支援機器をまとめて扱う場面でも、音声データを同期させながら管理しやすくなります。

ただし、利用できる機能は機器の種類やメーカーの実装によって異なります。

マルチストリームオーディオに対応していても、左右の音量を別々に細かく変えられるとは限らず、操作できる内容は製品ごとに確認することが大切です。

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶときは、マルチストリームオーディオという言葉だけを見るよりも、片耳利用時の操作性や左右の切り替え方、普段使う端末での動作まで確認すると、自分に合う製品を選びやすくなります。

Auracastなら1台の送信機から複数の受信機へ音声を共有できる

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

Auracastは、1台の送信機から複数の対応イヤホンや補聴支援機器などへ音声を届けられる仕組みです。

家族や友人とテレビの音を一緒に聴いたり、施設内の案内音声を自分のイヤホンで受け取ったりと、これまでとは少し違う音声の楽しみ方が期待されています。

ただし、利用するには送信する機器と受信する機器の両方がAuracastに対応している必要があります。

ペアリングとは異なる放送型の仕組みで音声を届ける

一般的なBluetooth接続では、スマートフォンとイヤホンのように、使いたい機器同士をペアリングしてから音声を送ります。

一方のAuracastは、特定の相手へ個別に送るのではなく、周囲に向けて音声を放送するように配信するイメージです。

対応する受信機器を持っている人は、配信されている音声を選択して受信できます。

そのため、同じ送信機に複数のイヤホンを1台ずつ登録する手間を抑えやすいことが特徴です。

接続の考え方 一般的なBluetooth接続 Auracast
音声の届け方 機器同士を個別につなぐ 1台から周囲へ音声を配信する
利用の始め方 ペアリングが基本 配信を選んで受信する
向いている場面 自分のスマートフォンとイヤホンを使う場面 複数人で同じ音声を聴きたい場面

配信名や案内表示を見ながら目的の音声を選べるようになると、近くで複数の音声が配信されている場所でも使いやすくなります。

ただし、音声の選び方や表示内容は、スマートフォン、イヤホン、送信機の仕様によって異なります。

同時に受信できる台数は一律に決まらない

Auracastは複数の受信機で同じ音声を聴けますが、同時に利用できる台数がすべての機器で同じとは限りません。

実際にどの程度の台数で安定して受信できるかは、送信機の性能、設置場所、周辺の電波状況、音声設定などに左右されます。

たとえば家庭内で数人がテレビ音声を聴く使い方と、多くの人が集まる会場で案内音声を届ける使い方では、求められる送信環境も変わります。

そのため、利用人数を重視する場合は、Auracast対応という表示だけで判断せず、送信機側の案内や想定利用シーンを確認することが大切です。

  • 家庭で使うなら、家族や友人が使う受信機器も対応しているかを見る
  • 店舗や施設で使うなら、設置場所や想定人数に合う送信機を検討する
  • 音声が届く範囲は、壁や人の多さ、周囲の電波環境によって変わることを考慮する

受信する人が増えても、必ずしも操作が複雑になるわけではありません。

とはいえ、実際の使いやすさは機器ごとの設計に差があるため、導入前に利用方法を確認しておくと安心です。

テレビや公共施設、ヒアリング支援での活用が想定される

Auracastは、自宅でのテレビ視聴から公共施設での音声案内まで、幅広い場面での活用が想定されています。

身近な例では、テレビの音を家族それぞれの対応イヤホンで聴く使い方があります。

周囲を必要以上に気にせず、自分にとって聴きやすい音量で楽しみやすい点がメリットです。

公共施設では、空港や駅、展示会場、講演会場などで、案内や説明の音声を受信する利用方法が考えられます。

会場全体に大きな音を流すだけでなく、必要な人が自分の対応機器で音声を受け取れるようになると、情報を受け取る選択肢が増えます。

補聴支援を必要とする人に向けた音声提供でも、Auracastは活用が期待される仕組みのひとつです。

利用シーン 想定される使い方
自宅のテレビ 複数人がそれぞれの対応イヤホンでテレビ音声を聴く
映画館・劇場・会場 案内や音声コンテンツを対応機器で受信する
駅・空港・展示施設 必要な案内音声を選んで聴く
ヒアリング支援 対応する補聴支援機器などへ音声を届ける

ただし、こうした利用環境がすでにどこでも整っているわけではありません。

今後、対応する送信設備や受信機器が増えることで、利用できる場所も少しずつ広がっていくと考えられます。

利用には送信側と受信側のAuracast対応が必要

Auracastを使うには、音声を出す側と聴く側の両方がAuracastに対応していることが前提です。

たとえばテレビの音を複数のイヤホンへ届けたい場合、テレビ本体または外付け送信機と、各イヤホンのすべてに対応が求められます。

Bluetoothに対応している機器でも、Auracastを使えるとは限りません。

  • 送信側:スマートフォン、テレビ、パソコン、専用送信機、施設内の配信設備など
  • 受信側:イヤホン、ヘッドホン、補聴支援機器、対応スマートフォンなど

購入前には、製品情報にAuracastへの対応が明記されているかを確認しましょう。

また、対応していても、送信のみ・受信のみなど利用できる役割が異なる場合があります。

「Auracast対応」という言葉だけでなく、音声を配信したいのか、受信して聴きたいのかを整理して選ぶことが大切です。

LE Audioの利用には送信側と受信側の両方の対応が必要

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

LE Audioを使うには、音声を送る機器と聴く機器の両方がLE Audioに対応している必要があります。

スマートフォンだけ、またはイヤホンだけが対応していても、組み合わせによってはLE Audioの機能を利用できません。

さらに、機器本体の性能だけでなく、基本ソフトやドライバー、ファームウェアが対応しているかも大切な確認ポイントです。

Bluetooth 5.2以降でもLE Audio対応とは限らない

Bluetooth 5.2以降に対応している製品であっても、必ずしもLE Audioを利用できるわけではありません。

Bluetoothのバージョンは通信規格の世代を示すものであり、LE Audioはそのうえで各メーカーが対応を進める音声機能のひとつです。

そのため、製品仕様にBluetooth 5.2、5.3、5.4などと書かれていても、LE Audio対応の記載がなければ判断はできません。

特に、発売時期が少し前のスマートフォンやパソコン、ワイヤレスイヤホンでは、Bluetoothのバージョンは新しくてもLE Audio非対応の場合があります。

製品情報の記載 LE Audioを判断できるか
Bluetooth 5.2対応 バージョンだけでは判断できない
Bluetooth LE対応 低消費電力通信への対応を示すため、LE Audio対応とは別に確認が必要
LE Audio対応 利用できる可能性があるため、対応機能と組み合わせを確認する
LC3対応 LE Audioで使われる音声方式への対応を判断する目安のひとつ

確認するときは、Bluetoothの数字だけで決めず、「LE Audio対応」と明記されているかを見ると安心です。

スマートフォン・パソコン・イヤホンに必要な対応条件

スマートフォンで音楽をイヤホンへ送る場合は、スマートフォンが送信側、イヤホンが受信側になります。

この場合、どちらにもLE Audioを扱うためのハードウェアとソフトウェアの対応が求められます。

  • スマートフォン:Bluetoothチップ、基本ソフト、メーカーのソフトウェアがLE Audioに対応していること
  • パソコン:Bluetoothアダプター、基本ソフト、ドライバーがLE Audioに対応していること
  • イヤホン・ヘッドホン:LE Audioの受信機能と、必要に応じたファームウェア対応があること

たとえば、LE Audio対応イヤホンを購入しても、スマートフォン側が非対応なら、そのイヤホンのLE Audio機能は使えません。

反対に、スマートフォンが対応していても、手持ちのイヤホンが非対応ならLE Audioでの再生にはなりません。

パソコンでは、内蔵Bluetoothだけでなく、後から取り付けたBluetoothアダプターを使っているケースにも注意が必要です。

アダプター本体が対応していても、パソコン側の環境によって利用条件が変わることがあります。

基本ソフトやドライバーの更新が必要になる場合がある

LE Audio対応は、機器を購入した時点の状態だけで決まるとは限りません。

メーカーや基本ソフトの提供元による更新によって、対応範囲が広がる場合があります。

とくにパソコンでは、Bluetoothドライバーや基本ソフトの更新状況が音声機能に影響しやすい傾向があります。

  1. スマートフォンやパソコンの基本ソフトを最新版に更新する
  2. パソコンではBluetoothドライバーも更新する
  3. イヤホンの専用アプリがある場合は、ファームウェアの更新情報を確認する
  4. 更新後に製品情報でLE Audioの利用条件をもう一度確認する

ただし、更新を行っても、ハードウェア自体がLE Audioに対応していない場合は利用できません。

更新による対応の有無は製品ごとに異なるため、メーカーの案内を確認することが確実です。

従来端末で使えるかはClassic Audioへの対応で決まる

LE Audio非対応のスマートフォンやパソコンでも、イヤホン側が従来のClassic Audioに対応していれば、通常のBluetoothオーディオとして使える場合があります。

つまり、LE Audio対応イヤホンを選んだからといって、古い端末でまったく音が聴けなくなるとは限りません。

このとき利用されるのはLE Audioではなく、従来から広く使われてきたClassic Audioです。

手持ちの端末でも使い続けたい場合は、イヤホンがLE AudioだけでなくClassic Audioにも対応しているかを確認しておくと安心です。

一方で、LE Audio専用の機能を使いたい場合は、送信側と受信側の対応条件をあらためて満たす必要があります。

LE AudioとClassic Audioは共存でき、対応状況に応じて接続方式が決まる

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

LE Audio対応のイヤホンでも、Classic Audioにも対応するデュアルモード機器なら、接続するスマートフォンやパソコンに合わせて使い分けられます。

基本的には、接続する機器同士が利用できる方式を確認し、条件に合うほうで音声が送られます。

そのため、LE Audio対応イヤホンを使っていても、組み合わせによってはClassic Audioで接続されることがあります。

組み合わせ 利用されやすい接続方式 考え方
送信側・受信側ともにLE Audio対応 LE Audio 両方が対応し、利用条件も整っている場合です。
イヤホンは両対応、送信側はClassic Audio対応 Classic Audio 従来方式に合わせて音声を再生します。
イヤホンがLE Audio専用、送信側がClassic Audioのみ対応 接続できない場合がある 共通する音声方式がないためです。

デュアルモード対応機器は両方の規格を利用できる

デュアルモード対応とは、1台の機器がLE AudioとClassic Audioの両方を扱える設計を指します。

たとえば、イヤホンが両方に対応していれば、新しいスマートフォンではLE Audioを利用し、従来のパソコンではClassic Audioで聴く、といった使い方が可能です。

これは、買い替え途中で新旧の端末が混在している人にとって、使い勝手を保ちやすい仕組みです。

Bluetoothには以前から、低消費電力通信向けのBluetooth Low Energyと、音声再生で広く使われてきたClassic Bluetoothがありました。

LE Audioは前者を活用した音声の仕組みで、Classic Audioは従来のBluetoothオーディオの仕組みです。

デュアルモード機器はこの2つを状況に応じて扱えるため、対応端末の幅を確保しながら、新しい音声方式も利用しやすい点が特徴です。

ただし、「Bluetooth 5.○対応」といった表記だけで、LE AudioとClassic Audioの両対応まで判断できるとは限りません。

Bluetoothのバージョンと音声方式の対応は別に案内されることがあるため、製品情報では音声機能の記載まで見ることが大切です。

  • LE Audio対応のスマートフォンと組み合わせると、LE Audioで接続される可能性がある
  • 従来方式の端末と組み合わせると、Classic Audioで再生できる場合がある
  • 機器ごとの仕様によっては、利用できる接続方式や機能に制限がある

自動切り替えの動作は端末やイヤホンによって異なる

両方の方式に対応する機器では、接続時に利用する方式が自動的に選ばれることがあります。

ただし、常にLE Audioが優先されるとは限りません。

端末の基本ソフトの仕様、Bluetooth機能の実装、イヤホンのファームウェア、接続時の状態などによって、選択される方式が異なるためです。

たとえば、送信側と受信側がLE Audioに対応していても、端末側で該当機能が有効になっていない場合や、組み合わせごとに条件が設けられている場合があります。

また、一度Classic Audioで登録された機器が、その後も同じ方式でつながるように見えることもあります。

このようなときは故障と決めつけず、端末とイヤホンの再接続や更新情報の確認を行うと、状況を整理しやすくなります。

自動切り替えの詳細はメーカーごとに異なるため、利用者が毎回方式を選べる製品もあれば、内部で自動判断する製品もあります。

どちらの方式でつながっているかを意識せず使えることは便利ですが、特定の機能を使いたい場合には、接続方式が影響する点を知っておくと安心です。

Classic Audioへの切り替えで使えない機能もある

イヤホンがClassic Audioで接続された場合でも、通常のワイヤレス再生や通話は利用できることがあります。

一方で、LE Audioを前提とする機能は、Classic Audio接続では利用できない、または別の動作になる場合があります。

代表的なのは、複数の受信機へ音声を届けるAuracastや、左右へ独立して音声を送るマルチストリームオーディオなどです。

これらはイヤホンだけが対応していれば使える機能ではなく、接続全体がLE Audioの条件を満たす必要があります。

機能の種類 Classic Audio接続時の考え方
通常の音楽再生 対応するコーデックなどの範囲で利用できる場合があります。
通常の通話 製品と端末の仕様に応じて利用できます。
LE Audio専用の共有・配信機能 利用できない場合があります。
LE Audioを前提とした接続機能 Classic Audioとは別の動作になることがあります。

つまり、デュアルモード対応は「どの端末でも同じ機能が使える」という意味ではなく、接続できる選択肢を広げる仕組みと考えると分かりやすいです。

普段の再生を安定して使いたいときはClassic Audioも役立ち、LE Audioの新しい機能を試したいときは対応する組み合わせが必要になります。

現在の接続方式は端末の設定画面や製品情報から確認する

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

いま使っている接続がLE AudioかClassic Audioかを確かめるには、端末のBluetooth設定、開発者向け項目、メーカーの仕様情報を順に見るのが基本です。

ただし、設定画面に接続方式が常に表示されるわけではないため、画面の表示だけで決めつけず、端末とイヤホンの対応状況もあわせて確認すると安心です。

確認できる内容はスマートフォンやパソコンの種類、基本ソフトのバージョンによって変わります。

確認する場所 分かること 確認時のポイント
Bluetooth設定 接続中の機器名や利用できる項目 LE Audioに関する表示や切替項目があるかを見ます。
開発者向け項目 利用中の音声コーデックなど 項目を変更せず、表示の確認を中心にします。
製品情報・取扱説明書 端末とイヤホンの対応方式 対応表記と必要な更新内容を確認します。

スマートフォンではBluetooth設定や開発者向け項目を確認

スマートフォンでは、まず「設定」からBluetoothの画面を開き、接続しているイヤホンの詳細画面を確認します。

機種によっては、接続機器の横にある歯車のマークなどから、音声に関する設定を開ける場合があります。

ここでLE Audioという名称、またはLE Audioの使用を選ぶ項目が表示されていれば、対応状況を判断する手がかりになります。

ただし、LE Audioに対応と表示されても、その瞬間にLE Audioで接続されているとは限りません。

端末の状態やイヤホンの装着状況、基本ソフトの仕様によっては、表示内容と実際の動作が分かりにくいことがあります。

Android端末では、開発者向けオプションにBluetooth音声コーデックの表示項目が用意されている場合があります。

対応している組み合わせでは、LE Audioで使われることがあるLC3の表示を確認できるケースもあります。

一方で、端末によってはコーデック名が表示されなかったり、接続し直したときに表示が変わったりすることもあります。

開発者向けオプションは通常利用を前提としない項目も含まれるため、確認だけにとどめ、意味が分からない設定は変更しないほうが安心です。

  • Bluetoothの詳細画面にLE Audioに関する表示があるかを確認します。

  • 接続した状態で、音声コーデックの表示が更新されるかを見ます。

  • 表示が見つからない場合は、端末の取扱説明書やサポート情報を確認します。

iPhoneなど、接続方式やコーデックを細かく表示しない端末もあります。

この場合は設定画面だけで判断しようとせず、端末とイヤホンの公式情報を確認する方法が現実的です。

パソコンでは基本ソフトの設定やドライバー情報を確認

パソコンでは、基本ソフトのBluetooth設定から接続中のイヤホンを選び、機器の状態やプロパティを確認します。

接続済みと表示されていれば通信自体は確認できますが、音声の接続方式まで明記されないことも少なくありません。

特にWindowsでは、Bluetoothアダプターや音声ドライバーの種類、基本ソフトの更新状況によって表示内容が変わります。

デバイスマネージャーなどでBluetoothアダプターの名称とドライバー情報を確認すると、対応状況を調べる際の材料になります。

アダプター名が分かれば、パソコンメーカーや部品メーカーのサポートページで、LE Audioへの対応情報を探しやすくなります。

外付けのBluetoothアダプターを使っている場合は、パソコン本体ではなくアダプター側の仕様も確認してください。

  1. Bluetooth設定でイヤホンが音声出力先として選ばれていることを確認します。

  2. Bluetoothアダプターの名称とドライバーの情報を確認します。

  3. パソコンメーカー、アダプターメーカー、イヤホンメーカーの対応情報を照らし合わせます。

パソコンでは、対応する機器をそろえていても、基本ソフトやドライバーの更新が必要になる場合があります。

更新の案内があるときは、各メーカーが案内する手順に従うと確認しやすいです。

表示だけで判断できない場合はメーカーの仕様を確認

設定画面にLE AudioやLC3の表示がない場合でも、すぐに非対応とは判断できません。

表示方法はメーカーごとに異なり、接続方式を利用者向けの画面に出さない製品もあるためです。

このようなときは、端末、イヤホン、Bluetoothアダプターの製品ページ・取扱説明書・サポートページを確認します。

仕様を読むときは、「Bluetooth対応」とだけ書かれているか、「LE Audio対応」まで明記されているかを分けて見ます。

あわせて、対応に必要な基本ソフトのバージョン、ファームウェア更新、利用条件が記載されていないかも確認しましょう。

片方の製品だけの対応表記では、現在の接続方式まで確定できません。

確認に迷ったときは、メーカーの問い合わせ窓口へ「この端末とこのイヤホンを接続した場合、LE Audioで利用できるか」と製品名を添えて尋ねる方法もあります。

画面表示、製品仕様、更新状況の3つを確認すると、現在の環境をより正確に把握しやすくなります。

これから購入するなら対応機器と使いたい機能をそろえて選ぶ

Bluetooth LE AudioとClassic Audioの違いをやさしく解説

これからイヤホンやスマートフォンを買うなら、使いたい機能を先に決めてから、送信側と受信側の対応をそろえる選び方がおすすめです。

LE Audio対応という表記だけで決めず、手持ちの端末との相性、必要な機能、装着感や音の好みまで見比べると、購入後に使いやすい1台を選びやすくなります。

特に買い替えの予定がすぐにない場合は、今の環境で使えることと、今後の機器でも活用しやすいことの両方を意識すると安心です。

長く使うイヤホンではLE Audio対応が選択肢になる

ワイヤレスイヤホンを数年単位で使う予定なら、LE Audio対応モデルは選択肢のひとつになります。

対応するスマートフォンやパソコンが増えたときに、機器を買い替えなくても新しい接続方式を利用できる可能性があるためです。

ただし、LE Audio対応であることだけが、すべての人にとって最優先の条件とは限りません。

通勤中に使うなら外音の取り込みや通話のしやすさ、自宅で長時間使うなら着け心地や充電の手間など、普段の使い方に合うかを確認することも大切です。

使い方 選ぶときに見たいポイント
数年使う前提で選びたい LE Audio対応の明記、更新への対応状況
移動中に使うことが多い 本体のサイズ、操作性、周囲の音を取り込む機能
仕事や通話でも使いたい マイク性能、複数機器との切り替えやすさ
動画やゲームも楽しみたい 低遅延に関する対応表記、利用条件

将来性を重視する場合でも、普段ほとんど使わない機能のために、装着感や操作性を妥協する必要はありません。

毎日ストレスなく使えることを土台にして、LE Audio対応を加点要素として考えると選びやすいです。

低遅延やAuracastは個別の対応表記まで確認する

動画視聴時の音のずれを抑えたい場合や、Auracastによる音声共有を使いたい場合は、それぞれの機能名が仕様に記載されているかを確認しましょう。

LE Audio対応の製品でも、利用できる機能や条件は製品ごとに異なるためです。

たとえば低遅延を重視するときは、イヤホン側だけでなく、スマートフォン、ゲーム機、パソコンなど、実際に音を送る機器側の対応も見ます。

Auracastを目的にする場合も、音声を配信する側として使いたいのか、配信された音を受け取る側として使いたいのかで、確認すべき仕様が変わります。

  • 動画やゲーム用なら、低遅延に関する対応条件を確認します。

  • 音声共有を使いたいなら、Auracastの送信・受信のどちらに対応するかを確認します。

  • 複数の機器で使うなら、利用する端末ごとの対応状況を確認します。

  • 購入前には、説明書やサポート情報で利用条件も確認します。

店頭や商品ページで機能名を見つけたときは、対応の有無だけでなく、どの端末との組み合わせで使えるかまで読むのがポイントです。

手持ちの端末が非対応ならClassic Audioとの両対応が安心

現在使っているスマートフォンやパソコンがLE Audioに対応していない場合は、Classic Audioでも使えるイヤホンを選ぶと取り入れやすいです。

両方に対応する製品なら、今の端末では従来の方式で使い、将来対応端末へ買い替えたあとにLE Audioを利用できる場合があります。

仕事用のパソコン、タブレット、携帯ゲーム機など、複数の機器につなぐ人にとっても、幅広い機器で使いやすいことはメリットです。

一方で、接続先のすべてで同じ機能を利用できるとは限らないため、特定の用途がある場合は対応表を見ておきましょう。

購入前には、次のように手持ちの機器を書き出して確認すると、選択肢を絞りやすくなります。

  1. イヤホンを接続したいスマートフォンやパソコンを挙げます。

  2. 最も使用頻度が高い機器を決めます。

  3. その機器で必要な機能を使える製品を探します。

  4. ほかの機器でも使うなら、Classic Audioへの対応も確認します。

音質を重視する場合は規格以外の性能も比較する

音質を重視するなら、Bluetoothの規格名だけでなく、イヤホンそのものの音作りや装着状態も比較することが大切です。

同じ接続方式に対応していても、低音の量感、声の聞き取りやすさ、高音の表現、音の広がり方は製品によって異なります。

また、イヤーピースが耳に合っているかどうかでも、聞こえ方や周囲の音の入り方は変わります。

LE Audio対応は選択基準のひとつであり、音の好みを決める唯一の条件ではありません。

比較したい項目 確認の目安
音の傾向 低音重視、声の聞きやすさ、自然なバランスなど
装着感 耳への収まり、長時間着けたときの負担
遮音性 イヤーピースの種類、耳への密着感
調整機能 専用アプリで音の傾向を調整できるか
使用環境 通勤、在宅、運動、動画視聴などに合うか

試聴できる場合は、普段よく聴く音楽や動画に近い内容で確かめると、自分に合う音を判断しやすくなります。

対応規格、使いたい機能、手持ち機器との組み合わせ、そして音や着け心地を順番に見れば、今もこれからも使いやすいイヤホンを選びやすくなります。

まとめ

この記事のポイントをまとめます。

  • LE AudioとClassic Audioは、音声を送る通信方式や標準コーデック、利用できる機能が異なります。
  • LE Audioの標準コーデックであるLC3は、少ない通信量でも音声を扱いやすい効率的な仕組みです。
  • LE Audioは省電力性や遅延の抑制が期待できますが、実際の使い心地は製品や環境によって変わります。
  • マルチストリームオーディオでは、左右のイヤホンへ個別に音声を送れます。
  • Auracastを使うと、1台の送信機から複数の対応機器へ音声を共有できます。
  • LE Audioを利用するには、スマートフォンなどの送信側とイヤホンなどの受信側の両方が対応している必要があります。
  • LE Audio対応機器でも、接続相手によってはClassic Audioでつながる場合があります。
  • 購入時は対応表記だけでなく、手持ちの機器との組み合わせや使いたい機能を確認することが大切です。

Bluetooth LE Audioは、これから対応機器が増えていくことが期待される新しい音声の仕組みですが、Classic Audioがすぐに使えなくなるわけではありません。

普段使っているスマートフォンやパソコン、イヤホンの対応状況を確認すれば、今の環境でどの方式が使われるのか判断しやすくなります。

動画視聴、ゲーム、通話、複数人での音声共有など、自分が重視したい使い方を考えながら選ぶと、必要な機能を無理なく見つけられます。

買い替えを急ぐ必要はありませんが、次に機器を選ぶときは送信側と受信側の対応をそろえ、毎日の音声体験に合う組み合わせを選んでみてください。

タイトルとURLをコピーしました